■ 『ワーク=ライフ』の時代
―仕事が好きになれる働き方
中川美紀(著)
ベスト新書
価格:780円(税込)
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とにかく、自分の仕事を好きになる
仕事においては、好きになる。だからこそ、上手にできる。それが、仕事としての「成果」を生み、そして周りが評価してくれるからこそ「自信」と「自尊」の念を持つことができるのです。
『できること』を考慮しないで、『好きなこと』ばかりで仕事選びをしてしまうと、いつまでたってもそれが本当の「価値」を生む仕事になっていかない、また継続していけないのです。
自分の資質と適性を客観的に評価する。そして、「入りたい」だけでなく、『入れそうな会社』を、また、「やりたい」ではなくて『できそうな職種』を選ぶこと、これが本著で示す「ワーク=ライフ」で働くためにはとても重要なことのひとつになります。
本書の目次
第1章一生懸命に働かない人たち
1─1 仮面弱者の存在
(1)派遣村でみえてきたこと
◆2万円とともに消えた人たち
◆被害者は別のところに
◆実験としての派遣村の意義
◆働く人の中に潜む仮面弱者
(2)就活学生に見られる甘さ
◆就職できない学生、本当に就職難?
◆50社も応募したのに……
◆福利厚生は充実していますか?
◆人気度ランキングへの幻想
◆受かる学生は、受かっている
(3)ワークライフバランスに便乗する人たち
◆「6時になったよ、何してるの?」
◆「それは私の仕事ではありません」
◆ワークよりライフが大事
◆ラクして、多くを得たい
◆たくさん働くことは悪しきこと?
◆日本人は働きすぎなのか?
◆本当に必要な人に目が向けられない
1─2 待ち受けている厳しい現実
◆組織のスタンダードが低下する
◆グローバル競争のハードルは高まる一方
◆先進的な企業は舵を切ったけれど……
◆果たして幸せか?
◆自分と社会のために働く
第2章 「ワーク=ライフ」の時代
2─1 「ワーク=ライフ」の合理性
◆なぜ、働かなければいけないのか
◆食べていければ、それでいい?
◆人間として十全であるために働く
◆働かなければ、何者でもない
◆日本は『勤労哲学』
◆レイバーではなく、ワークで
2─2 「ワーク=ライフ」で働く人たち
◆「ワーク=ライフ」で生きる
◆同級生の違い
◆Aくんの10年
◆Bくんの10年
◆AくんもBくんも最初は同じ
◆仕事に打ち込んで得られるもの
◆何のために働くのか
◆岐路に立ったときの選択
◆仕事があるだけありがたい
◆「ワーク=ライフ」で働く人の共通点
3─3 「ワーク=ライフ」を企業も応援している
◆企業が求めている人材とは
◆パートも社員も関係ない
◆新しいキャリアコースの出現
◆リストラしながら、中途採用
◆「ワーク=ライフ」になったほうが得られやすい
第3章「ワーク=ライフ」で働くために
◆ヘーゲルと現実をつなぐもの
◆抽象論と現実
3─1 仕事を目的化する
◆イワンの教訓
◆最大の報酬は、自己充足
◆お金や出世を目的にしない
◆「ワーク」=「ライフ」へのアドバイス
(1)自分の仕事を好きになる
◆好きこそものの上手なれ
◆できることは、好きになれる
◆与えられた仕事を好きになるまでやろう
◆能力や適性は仕事に就いてみつかるもの
◆日本一のリンゴやさんに……
◆夢は、仕事の中にある
◆自分の仕事を好きになると決めること
(2)働く人と環境を選ぶ
◆甘い企業に騙されない
◆上司で8割決まる
◆認めさせるだけの仕事の努力を
◆去ることも選択肢の一つに
(3)101%で継続すること
◆毎日101%を意識する
◆ひと手間かけることにこだわる
◆小賢しい戦略や立ち回りをしない
(4)まず行動をすること
◆納得するだけで、終わらせることなく
◆行動する、その努力自体に価値がある
3─2 働くことは生ること
◆ワークが小さいということは、ライフも小さい
◆働くことは、生きること |