No. |
タイトル |
発行日 |
内容 |
| 20 |
第020回
「死に様と生き様」 |
2003年
1/1・1/15 |
現在、巨額の公的負債、産業競争力の喪失、人材の劣化、少子高齢化等幾つもの構造的問題を抱えている日本の経済は数年以内に破綻し、早晩経済大国として幕を閉じることになるだろう。それはもはや抗えない現実である。今後もし日本人が豊かに幸せになれる道があるとしたら、たった一つ。豊かさや幸せの概念の転換である。GDPを極大化させるためにこれまで切り捨ててきた非経済的な事柄の中に豊かさや幸せのテーマを見つけること。そして、国全体が経済学の呪縛から抜け出し、社会システムも経済活動のメカニズムも、新しい豊かさや幸せにアジャストして生まれ変わるべきなのである。その転換ができるかどうかに民度が試されている。 |
| 19 |
第019回
「権威の外の気持ち良さ」 |
2002年
12/18 |
田中耕一さんをはじめ日本のノーベル賞受賞者を振り返ってみると、国内ではほとんど評価されていなかった人達が多い。何故こんなに優秀な人達が日本ではあまり評価されないのか。その問題の本質は、日本の学会の無能さと権威主義にある。今なお日本の学会とは、研究成果以上に出世と金集めのゲームに強いものが偉くなり、大ボスとして牛耳っている世界なのだ。この点からも今回、権威の外側の田中さんがノーベル賞を受賞されたことの意味は非常に大きいのである。 |
| 18 |
第018回
「経営者が最大の不良資産」 |
2002年
12/4 |
本気で不良債権処理に切り込もうとする竹中大臣に対して、ついに守旧派と銀行の猛攻撃が始まった。この激しい抵抗の本当の理由は、銀行経営者連中の保身に他ならない。それにしても貸し渋りの恫喝や訴訟を起こしてまで守ろうとは、すさまじいレベルの自己正当化と責任回避である。今の日本の最大の金融問題は、不良債権ではなく、最悪の不良資産である無能・無責任な経営者の迅速な処理することにある。 |
| 17 |
第017回
「竹中ガンバレ!」 |
2002年
11/20 |
驚異的なスピードで株価が下がり続けている。竹中ショックと呼ばれるこの一連の下落は、構造改革派の竹中大臣が本格的に不良債権処理に乗り出した政策を評価しての市場の反応である。そして、そんな市場の反応を受けてまたぞろ守旧派と銀行は、この10年、不良債権処理を遅らせ日本の構造改革を潰してきた際の決まり文句を繰り返し始めた。そろそろ国民は、今日の巨額の不良債権と、一向に反省・改革しない守旧派と銀行こそが日本経済の病根だと気付くべきである。 |
| 16 |
第016回
「紀香にノルナ」 |
2002年
11/6 |
相変わらず国債の大量発行が続いている。しかし、公的負債残高が対GDPで140%という日本の悲惨な財政状態を反映して、現在日本国債の格付けはボツワナ以下。ついにプロの機関投資家は手を引き始め、このままでは国債をさばけないと危機感を抱き始めた政府は、なりふり構わぬ施策に出た。藤原紀香による大規模な広告宣伝である。ノリカを使って国債の安全性をアピールし、素人の国民に押し付けようという魂胆なのだ。そして今無知な国民は、甘い罠に嵌ろうとしている。 |
| 15 |
第015回
「経営者だけが遅れている」 |
2002年
10/16 |
昨今、企業の不祥事がトップの辞任へと及ぶケースが増えている。不正企業はビジネス界から締め出すべきいう正義と公正が、事勿れ主義の論理を超えるようになってきたのだ。先兵は、これまで金儲け主義の恩恵に与っていた社員と資本であり、社員は自らの利害を超えて正義の内部告発を行い、資本は不正企業を嫌っている。しかし、今尚多くの経営者達は、この流れに逆行し不正を温存しようとしているのだ。こんな遅れた経営者達は、不祥事が起きる前に即刻退任させるべきである。 |
| 14 |
第014回
「遊びも勉強も経済も・・・・・」 |
2002年
10/2 |
近年、日本人の海外旅行者や海外留学生は増え続けている。一方で、日本に観光に来る外国人、学びにくる留学生の数はその3分の1。加えて、経済の活力と将来性に極めて敏感な資本の動きを見ても、利潤を求めて海外へ出て行く日本の資金と、日本市場に入ってくる海外の資金の差は5倍の開きがある。今や日本は経済すらも、世界の資本を引きつける力がなくなっているのだ。今の日本とは、観光客も来ない、留学生も来ない、資本すらも逃げていく、魅力のない国なのである。 |
| 13 |
第013回
「怠惰による不況、80兆円」 |
2002年
9/18 |
“欲しい商品が品切れで手に入らない”ということがよくある。置いておけば売れるにも関わらず店頭に無いということは、企業の怠慢以外のなにものでもない。消費者の欲しいモノをちゃんと揃えておくという基本すらできていない日本企業の怠惰が、現在80兆円もの消費停滞を生み出し、ひいては景気低迷の元凶ともなっているのである。 |
| 12 |
第012回
「エンロン、ワールドコム破綻の
意味と価値」 |
2002年
9/4 |
エンロン、ワールドコムの破綻によって、NY市場とナスダックで約600兆円もの時価総額が吹っ飛んだ。600兆円とは莫大な金額である。しかし、既得権や不正の温存によって蒙り続ける日本国民の被害と比べれば、この600兆円という金額はフェアで健全な経済メカニズムを維持運営していくためのコストとして当然の負担であり、ダメージは小さいとも言える。 |
| 11 |
第011回
「デフレスパイラルは救いの道」 |
2002年
8/21 |
現在、お上もメディアもデフレスパイラルは日本経済を滅ぼすと大騒ぎしている。しかし実は、いまだに日本は物価も給料も世界一高く、このままの状態が続けば日本の産業は確実に国際競争力を失う。物価が下がり、それが賃下げに繋がっていくデフレスパイラルこそが、日本企業の競争力を回復させ、日本経済を再生させる救いの道なのである。 |
| 10 |
第010回
「若者とオヤジ、どっちが上等か」 |
2002年
8/7 |
人間は“遊び”を楽めるから、動物より高等な生き物といわれている。ならば、オヤジに寄生して遊ぶだけの最近の若者は、遊びを知らずあくせく働くオヤジより進化を遂げた上位の存在ということなのか。だがアリストテレスによれば、人間にとって最も高等な遊びとはLearnとWork、つまり勉強と仕事とのこと。やはり仕事を追及する人間、オヤジの方が上等な生き物なのである。 |
| 9 |
第009回
「W杯経済効果のいいかげん」 |
2002年
7/17 |
イベントにまつわる経済効果の数字ほど信用できないものは無い。今回のW杯の経済効果も、ある大手総研の試算によれば3兆円強とのこと。どう考えてもこれは現実にありえない数字である。更に許し難いことは、このような法外で途方も無い金額を発表している総研は、水増しであることをおそらく承知した上で意図的に算出していることである。 |
| 8 |
第008回
「日本の銀行は供与は
すべき信用を有していない」
|
2002年
7/3 |
銀行の抱える不良債権額が昨年の18兆円からたったの1年で27兆円に増えた。何故、こんな信用の根拠足るべき倫理観と分析能力の欠如した銀行に、日本経済の信用供給者の役割を任せなければならないのか。政府が癒着構造の中で甘やかし国民までもがこれ以上銀行を甘やかすと、日本の信用メカニズムは大崩壊する。一刻も早く日本の銀行は淘汰されるべきである。 |
| 7 |
第007回
「きれいな人が報われる」 |
2002年
6/19 |
政治のクリーン度ランキング、国際競争力ランキングの結果は、「きれいな政治(国民)が、経済を強くする時代」というメッセージそのもの。ビジネスの世界でも、きれいな価値観が重要視される時代を迎えた。目先の利益や既得権にしがみつくのではなく、公正なことを真摯に行なうことが、不透明な経済と政治の仕組みを正し、ひいては産業のそして国力の再生を導くのである。 |
| 6 |
第006回
「国債なんか買って大丈夫?」 |
2002年
6/5 |
銀行や生保には1400兆円という莫高な額の個人金融資産が眠っている。金融機関はその集めた金の大半を国債購入に当てている。国債ばかり買っていたわけであるから、国債価格は上昇しつづけてきた。しかし、もし国債の価格が低下したら、国債は一挙に巨大な含み損の塊となる。国債の暴落を示唆する材料は出揃いつつある。まさにバブル崩壊の前夜である。 |
| 5 |
第005回
「イギリスと同じ。
一つだけ違うのは……」 |
2002年
5/15 |
世界に君臨する大国だったイギリスが没落した理由は、頑張りとチャレンジを喪失したことに他ならない。これからの日本はかつてのイギリスと同じように没落していくだろう。しかしイギリスが日本と違うのは、プライドと志を守り抜いていることである。そうした美徳を持たぬ者が貧窮と混乱の中で諍い争う世の中は地獄である。プライドと志の立て直しこそが日本の急務である。 |
| 4 |
第004回
「ジジババが独占する
個人金融資産」 |
2002年
5/1 |
現在の不況の原因の一つに、莫大な個人金融資産が消費に回らないことが上げられる。国内の個人金融資産1400兆円のうち、60歳以上の高齢者の持ち分は770兆円、全体の55%。老人が過剰に資産を貯め込んでいるために、景気は上向かない。金だけでなく、地位や権力にもしがみつく老人の頑迷と妄執が、日本の改革と健全化を阻む。 |
| 3 |
第003回
「若者の甘さ・オヤジの弱さ」 |
2002年
4/17 |
経済が成熟し、長期的に沈滞している場合、優秀で勤勉な人材を育成することが最も有効な経済対策となる。しかし日本がこの10年間にやってきたのは、公共事業とゆとり重視という名の教育の手抜き。その結果、日本の若者の学力は低下し、頑張る姿勢や勤勉さも消え、オヤジ達の過剰労働が生み出す社会余剰に寄生する存在となってしまった。 |
| 2 |
第002回
「これからいよいよ国民の番だ」 |
2002年
4/3 |
この10年間の日本の痛み方はひどい。国は年間の税収の14倍にあたる700兆円の公的負債を抱えている。国民が自分の懐を痛めることなく過ごすために、国に浪費を強いてきた結果である。この負債を返済するにはインフレによる実質的デフォルトしか手はない。しかし、これによって国の借金だけでなく個人金融資産も減価するため、いよいよ国民が痛みを感じる番である。 |
| 1 |
第001回目
「既に起きた没落へと向かう日本」 |
2002年
3/20 |
今後10年間、日本は確実に低迷と没落の道を辿るだろう。これからの日本を100%の確実さで低迷と没落に導いていく要因として「既に起こってしまった」3つの構造的必然性が挙げられる。一つ目は、返済不可能な700兆という額にまで膨れ上がった公的負債。二つ目に、主力産業の国際競争力の喪失。そして最も致命的なのが、日本の若者の人材としての劣化である。これらが短期的には改善させようがないという意味で真に構造的であり、日本の低迷と没落は歴史的必然なのである。 |